材料や調味料を1つ1つ秤にかけるのがめんどうと思う方は、いちばん身近な自分の手のひらを計量器の代用にして、ある程度の分量をのみ込んでおくと便利です。
手のひらを広げたとき中指の先端から、手のひらのつけ根のところまで普通16~17cm位、その手のひらを台秤がわりにして、ごく日常的な材料をいくつか あげてみますと、手のひらにちょうどのる魚の切り身は80g、あじ1尾は手のひらよりやや長めの大きさで130~140g、肉の切り身が90~100gと いったところで、これらは魚や肉の料理の場合、いずれもほぼ大人1人分の分量にあたります。また、10cmぐらいのにんじんが180g、もやしが手のひら に小高く盛って100g、さらに手のひらにのるいも2個で120gといったところです。
生姜1片というのがよく出てきますが、1片とは普通親指大を指しこれが12~15g。これを知っておけば逆に生姜10gと材料表にあった場合、すぐに親指大ぐらいと見当がつきます。なお、この1片でしぼり汁なら約小さじ1杯がとれます。
塩や砂糖を少量加えるとき、小さじ1/2とか小さじ1/4といった分量がでてきますが、ついむぞうさに計量スプーンではかると、入れすぎになりがち。普 通、指三本でつまんだ場合、小さじ1/2、指2本なら小さじ1/4ですからこれをのみ込んでおけば、計量スプーンで計るより手っとりばやいし、かえって正 確ということにもなります。
そして卵が50g、ほうれん草、春菊はたいてい300~400gが1束です。
はじめはおっくうがらずにこまめに計って計量器と仲良しになることが大切ですが、材料を手にしただけで分量がパッとわかるようになれば、料理の腕もぐんと上がった証拠といえます。