日本料理でお客さまをお迎えしたいときには、まず、“一汁三菜”を基本に考えます。一汁とは汁もののこと、三菜とは刺し身、焼きもの、煮物のおかずのことです。
焼きものは揚げものに、煮ものは蒸しものに代えて同じようにおちついた献立が組めます。
この一汁三莱にしたがって献立を組めば、まずは一安心
さて、どういう素材でどのように作るかを決めなければいけません。そのときは、必ず集まるお客さまの年齢、性別、酒の好みなど相手の嗜好を第一に考えることが大切です。ここで、あなたの心が伝わるのですら。
次に、季節感を強調した素材を選び、味覚、視覚ともに満足させてあげることも必要です。
以上のことを念頭において献立を決めます。例えば、秋の献立では、汁ものになめこ汁、刺し身はしめさば、焼きものはかますの塩焼き、煮ものは、里いもの含め煮というように一汁三菜の調理方法にしたがって重複しないように材料を選べばよいのです。