昨年7月、中央林間に美味しくおしゃれなケーキ屋さんがOPENしました。
大和には珍しく?都会的センスがあふれたケーキやジェラートですが、江森さんは小さい頃よりケーキ屋さんになりたかったのですか?
小学校の文集で「ぼくの夢はケーキ屋さんです」と書き記してあったので(笑)
母はよく自宅でシュークリームやカスタードのケーキを作ってくれました。実家が栃木なので地産のイチゴを使ってジャムを家庭で作っていました。そんな食の体験からでしょうか。
まさしく幼い頃からのお母様の「食育」が、現在の江森さんを作ったのですね!
高校卒業したらガラス細工職人になろうと決めていましたが、親からの大反対に合い、名古屋の大学で経済学を学びました。
しかし夢だったお菓子職人への道を諦めきれず、内定していた就職を蹴り飛ばし、大阪の辻料理師専門学校に入学。卒業後は横浜の「ベルグの四月」という有名店へ見習いから8年間修行しました。
その間もフランスへ行って修行したいという目標のためにフランス語を勉強していました。たまたま住まいの目の前にフランス語教室が突然出てきて、これには驚きました。
フランスに行くという夢を現実にするために着々と準備をしていったのですね。
そして2005年、ワーキングホリデーの制度でフランスお菓子界に単身で乗り込んだ?修行先は自分で探したのですか?
はい。29歳のとき、フランスのロレーヌ地方で国家最高職人(MOF)の称号を持つフランク・フレッソン氏に師事しました。彼は私をお店に連れて行き、「誉を持って仕事をしなさい」と最初に言われました。
厳しい修行でした。ケーキの仕上げ1つでも悪いと突き飛ばされ、トレイに指紋一つも付けてもいけない、星つきレストランで出すような気持ちで仕事をせよと言われました。
そして一年後、妻を日本から呼び寄せました。彼女もフランス語は勉強していたので、販売をし、私は製造と必死で働きました。
日本に帰国するときは師匠フランク・フレッソン氏のお計らいで、夫婦で5ツ星ホテルに泊まり、3ツ星ホテルのレストランを予約して下さり、最高に幸せなプレゼントでした。
それは素晴らしい経験ができたフランス時代でした!
そして帰国して、何から始めようとしましたか?
自分の店を持つ前に経営も学ばないと、と考え、「ベルグの四月」に再就職しました。フランスで学んだ氷菓ジェラート「ジブレー」を売り出し、ロタオのアドバイザーもしながら経験を積みました。
いつかは自分のお店をとリサーチしていたところ、中央林間のこの店の情報が入り、一目で気に入ってお店を作りました。
一目惚れ♡結婚相手にであったような感覚ですね。
都内に出さなかったわけは?
友人は都内で出店していますし、勧めてくれましたが、
私は田園都市線のたまプラーザに住んでいて、中央林間という土地は大変便利でした。ジェラートを作って保管しておくには大きな倉庫も必要でしたから、このような素敵な外装、内装で大きなストックルームがあり、その上駐車場も大きく取ってあり、願ったり叶ったりのお店です。
以前、そのお店は洋風台所「ラパレット」というレストランで、ドラマのロケ地にもなった、大和でも有名な場所です。
そこに江森さんのフルーツたっぷりのケーキや、ジェラートが並んでいますから、まさに「おとぎの国」です。
私が食べた中でのイチオシは、フルーツのタルト。季節によって様々なフルーツが載っていて、全て美味しいし、きれい♡
また、ミルクとイチゴのコンフィチュールも大好き。
みんなが集まるときはメゾンジブレーのアイスケーキもおすすめです。
素敵なパッケージとお店のロゴは何を意味しているのですか?
丸い模様をよく見ると、フルーツや断面図になっています。
わ!ほんとですね!至るところに江森シェフの心遣いが入っている!
これからの夢は?
生産者との繋がりを大切にして、フレッシュフルーツを贅沢に使ったケーキや焼き菓子を作っていきたいです。全国各地を飛び回るのは、私の趣味の一つですから…出身の栃木県未来大使に就任していますが、全国の自治体や農家さんとコラボして、オリジナルな美味しいケーキを作っていきたいです。
応援いたします♡
【ショップデータ】
「パティスリー メゾン ジブレー」 MAISON GIVREE
http://givree.tokyo/
神奈川県大和市中央林間4-27-18
046-283-0296
営業時間 10:00-19:00 ※1階にイートイン席もオープン予定
定休日 月曜(祝日は営業、翌日休み) 火曜不定休