原先生は小学校、中学校、高等学校のご卒業生と伺いました。その当時はどんな学校だったのですか?
南林間の駅からずっと続く松林を歩いていくと学校がありました。生徒数が少なかったので、先輩・後輩みんなで行動しファミリー的な学校でした。自然の中でよく遊びました。
自宅が長津田でしたので、通学が大変でした。長津田から町田へ、小田急で相模大野、乗り換えで南林間、という通学路でした。小学生にとっては今思えばハードでした。
どのような経緯で聖セシリアの先生になったのですか?
大学は東京に行きましたが、教育実習の時に戻ってきました。その時に母校の先生より勧められましたが、そのときは別の道に進もうとしていました。しかし何かわからない力が働き、導かれるように聖セシリアに就職いたしました。
まさしく聖セシリアという聖人に導かれたのですのですね。
こうしていると原先生のオーラは丸いです。さぞ生徒さんに好かれる先生なんでしょうね。
私は2代目理事長の伊東千鶴子先生に高校生のとき勉強を教えてもらいました。とても素晴らしい方でキリスト教の価値観、人を愛する心、愛された人は他人を愛することができる、という教育を受け、社会教育科の教師になりました。聖書は根本にありますが、人はみな産まれた時に周りに愛され命名をされます。そしてもう一つ大切なことは、人はみな誰かのお役に立つ力を生かすミッションがあります。この2つは中学1年生に教える最初のことです。
生徒たちが「ラオスに小学校を作ろう運動」「うみねこプロジェクト」「献金」など奉仕活動にも力を入れていらっしゃいますが、その根底に流れているのは先生方の教育なんですね。
既に卒業しました前生徒会長の岡山さんが皆に呼び掛け、学園90周年を目標に、ラオスの子ども達に教育を受ける場を作ろうとしています。
器だけでなくその背景や繋がりを持つことの大切さ、何を支援することが大切なのか広めています。強要ではなく自然に導く力が大切かと思います。