新年明けましておめでとうございます。新春にふさわしいゲストをお招きしました。伊東公子先生どうぞよろしくお願いします。
聖セシリアは昨年創立88周年を迎えました。今日は昔のお話からお聞かせください。88年前この南林間の地はどんな様子だったのでしょうか?
林間という名前の通り、湿った土地に松林があり、田畑には向かない土地柄と聞いております。そこに小田急線が通ることになりました。そこから街づくりが始まり、学校を作ることになりました。
小田急電鉄の創業者、利光 鶴松氏は大和学園聖セシリア創設者、伊東 静江氏のお父様だと聞いております。
政治家、実業家だけでなく教育にも力を入れていらしたんですね。
曽祖父の 利光 鶴松 は江戸時代に生まれ、東京では一旗あげようと大分から上京し、小田原急行鉄道を起こしました。江ノ島線を新設するときに、この辺りの街づくりに取り組みました。その地で一人娘の静江先生が学校を設立しました。
まだ女性の地位も低かった時代に、自分が通っていた聖心女子大学のシスターに巡り合い、神を信じ心ひかれて、洗礼をしました。
そしてカトリックの教えを広めたい!女子教育を普及したい!との熱意で設立されたのが、大和学園でした。
芯の通った新しい明治の女性だったのですね!
今では幼稚園から短大まで要する学園に成長した大和学園の2代目理事長の伊東千鶴子先生は、公子先生にとってどんな母親でしたか?
とても熱心なカトリック信者で、学校の校訓を「信じ、希望し、愛深く」と掲げ新しい時代を切り開いていきました。
家庭ではとても優しい母でありました。笑うと笑顔が素敵な母でした。
今、公子先生とお話させていただいていると、優しいオーラに包まれているような気がいたします。洗礼名はテレサでしたね。まるでマザーテレサのような女性です!
周りの方々の助けによって3代目の理事長を務めさせて頂いております。根底に流れている神を愛する心、人を大切にする心、を大切にしてまいります。感謝する心で一杯でございます。
4代に渡って脈々とつながる精神!これからも大和の地で教育普及にご尽力お願い致します。